│ 警備員 功労者の紹介 │

人命救助、初期消火、容疑者の確保等の
顕著な功労があった模範となる
警備員に対する表彰
令和2年7月1日から令和3年6月30日までの間に、人命救助等を行ったことによって、警察、消防、自治体等から表彰を受けた方々等を表彰するものです。
東京都
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(株)コアズ片倉 勲 氏
| 功労の概要 |
午前11時6分ごろ、片倉氏が銀行支店内で施設警備業務の立哨中に、60代の中肉中背の男が来店し、「金を出せ」と言いながら、約15センチのカッターナイフを片倉氏の胸の手前約30センチの所に突きつけてきた。片倉氏は、とっさに距離をとり、隙を見て、男の左側腰部に足蹴りをしたところ男が倒れたため素早く馬乗りになり、首のあたりを膝で押さえつけて取り押さえた。すると男がカッターナイフから手を離したため、片倉氏はカッターナイフを取り上げ、継続して男を取り押さえ、事件発生から約10分後に、銀行員の通報によって駆け付けた警察官に男を引き渡した。
平日の日中の銀行強盗にもかかわらず、片倉氏の勇気ある対応により、けがをした人はいなかった。
この功労に対し、所轄警察署長、警視庁生活安全部長から感謝状が贈呈された。
栃木県
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東亜警備保障(株)篠原 敏之 氏
| 功労の概要 |
篠原氏は、午後4時30分ごろ、公休日に市内のスーパーで買い物を終えて、店舗から駐車場へ向かった際に、駐車場内で20代の男性2名が立った状態で格闘しており、片方の男性が一方的に殴られている状況を目撃した。当人達に声を掛けたところ、殴られている男性は、その店の警備員で、万引犯を捕まえようとしていることが判明したため、警備員であるその男性と協力して抵抗する男を仰向けに倒し、倒れた男を上から取り押さえて現行犯逮捕した。
近くに居合わせた方の通報によって、約5分後に到着した警察官に男を引き渡した。
公休日であるため、護身用具を身に着けていない状態であったが、自らの身の危険を顧みず、正義感を持った勇気ある行動により現行犯逮捕へつながった。
この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
群馬県
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セコム上信越(株)佐藤 築 氏
| 功労の概要 |
佐藤氏は、午前8時15分ごろ、機械警備業務従事中、市内で緊急対処のため警備対象施設へ向かっている際に、交差点で信号待ちをしていたところ、自車の前方に若い男性が運転するバイクが停車していた。
しばらくするとバイクに乗車している男性は、何の前ぶれもなくバイクに乗車したまま突然転倒したため、直ちに基地局へ報告するとともに、男性を道路わきに移動させて呼び掛けたところ、反応せず意識がなかったため、自ら110番通報を行った。佐藤氏はそのまま安全確保のため、救急隊が到着するまでの間、交差点で自車のハザードランプを点灯させ後続車両への注意を促し、到着した救急隊員に引き継いだ。一連の佐藤氏の行動は、会社での救助訓練が生かされたものであった。
この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
埼玉県
日本通運(株)
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池田 一 氏
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山田 和也 氏
| 功労の概要 |
池田氏と山田氏は、午後10時ごろ、貴重品運搬警備業務従事中に、首都高速道路の出口付近で、電光掲示板に「人の立入りあり」の表示を確認したため、減速して一般道へ続く1車線の連絡通路を走行していたところ、連絡通路上の車線中央付近で、あおむけに倒れている70代の男性を発見した。
池田氏と山田氏は、スピードが速い車両が通過する危険な道路であるため、二次災害が発生する危険があると考え、救助及び交通事故防止活動が必要であると判断した。
池田氏は車両を車線中央に停車させ、ハザードランプを点灯させて後続車の進行をふさぎ、倒れている男性に駆け寄り声を掛けたところ、男性は酒の臭いが漂い意識が朦朧としている状態であった。同時に、山田氏が110番通報を行い、発炎筒にて後続車に注意を促そうとしたところ、首都高速道路公団の車両が到着、その後に警察車両が到着したため、現場を警察官へ引き継いだ。
この功労により、高速道路交通警察隊長から感謝状が贈呈された。
千葉県
(株)コアズ
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大木 愛太 氏
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村上 湧基 氏
| 功労の概要 |
大木氏と村上氏は、午後1時3分ごろ、市内の大型商業施設において施設警備業務中に、防災センターにてモニター監視をしていたところ、移動交番車の警察官から、駐車場にて自動車のワイパーを触っている不審者がいる旨の知らせを受けた。大木氏と村上氏は同店の保安係に同行して、防災センターから現場へ急行した。
不審者は店内で喫煙し、マスクを装着せずに大声で奇声を上げ、他の来店客の行く手を阻むなどの迷惑行為を繰り返す、身長が約180センチの大柄の男であった。
現場に到着した村上氏が男に対して、迷惑行為をやめるように注意したところ、男は村上氏を殴るような素振りをして抵抗し、続けて村上氏の左頬を殴打した。村上氏は左顔面に全治2週間の打撲を負いながらも勇敢に立ち向かい、村上氏は大木氏と保安員と協力して3名で男をうつ伏せに倒して制圧し、現行犯逮捕した。
その後に大木氏が110番通報を行い、通報から約10分後に駆け付けた警察官に男を引き渡した。
この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
千葉県
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(株)スワット髙橋 正幸 氏
| 功労の概要 |
髙橋氏は、午前11時30分ごろ、市内の大型商業施設の駐輪場付近で、施設警備業務の立哨中に、店舗出口外の駐車場で、他社の私服保安員が、上腕に入れ墨を入れている体格の良い50代位の男を追いかけて捕らえ、口論しているところを目撃した。
その口論の内容等から、外国人の万引犯であることが分かったため注視していたところ、男が私服保安員を振り切り更に逃走したため、同保安員と共に約30メートル追跡し、男を確保した。
男は逃れようと、保安員の左手親指付け根付近に噛みつき傷害を負わせたため、男を仰向けに倒して上半身を押さえつけて制圧し、現行犯逮捕した。
現場は約60名の傍観者が取り囲んでいたが、冷静沈着に対応して制圧を続け、髙橋氏の相勤者からの通報によって駆け付けた警察官に、男を制圧したままの状態で引き渡した。
この功労により、千葉県警備業協会長表彰を受賞している。
愛知県
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(株)パルコスペースシステムズ羽場 幹人 氏
| 功労の概要 |
午後3時30分ごろ、郵便局において、刃物を使用した強盗事件が発生し、犯人である20代の男が、刃物を所持したまま、近くの大型商業施設へ逃げ込んだ。
羽場氏は同大型商業施設にて施設警備業務に従事中であり、巡回警備中に出入口付近で刃渡り約10センチの刃物を所持した犯人が、単独で駆け込んで来るのを確認した。自らが来店客の楯となり、来店客に対して身振り手振りと大きな声で避難を呼び掛けていたところ、犯人は羽場氏から約10メートル離れた場所を、一目散に出口に向かって走り去った。羽場氏が追跡すると、犯人は店外に出て通りすがりのタクシーに乗車したため、羽場氏はそのタクシーのナンバーを記憶し、付近を捜索していた警察官にそのナンバーを伝えた。
羽場氏がタクシーのナンバーを警察官に伝えたことによって、該当タクシーが捜索され犯人は逮捕された。
この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
三重県
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百五ビジネスサービス(株)森 敏也 氏
| 功労の概要 |
午前10時30分ごろ、森氏が貴重品運搬警備業務従事中に、銀行の出張所でATMへの現金補充作業を行っていたところ、50代の男性が銀行員に、「SNSで知り合った女性に40万円を振り込みたい。アメリカに振り込みたい」と相談をしているのを目撃した。振込相手の名前も曖昧であったため、森氏は銀行員に特殊詐欺の可能性がある旨を説明して警察署へ通報し、臨場した警察官と共に振込をしないように説得を行ったところ、男性は納得しその場から立ち去った。
該当の男性が退店してから約1時間後に、森氏が当該出張所の業務を終えて、次の業務先である銀行の支店へ到着したところ、先ほどの男性が、ATMを操作しようとしているのを発見したため、男性に対して振込を中止するように説得するとともに、銀行員に警察への通報を依頼した。到着した警察官と共に振込をしないように説得を重ねたことによって、詐欺被害を未然に防止した。
この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
兵庫県
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セコム(株)前川 章 氏
| 功労の概要 |
前川氏は、午後7時7分ごろ、機械警備業務従事中に、契約先マンションから異常信号を受信したため、管理人室の自動火災報知設備で警報箇所を確認し、該当居室へ急行した。
前川氏が該当居室前へ到着したところ、玄関扉が無旋錠であったため声掛けをしながら玄関扉を開放したところ、居室内には煙が充満しており、玄関付近で70代の女性を発見した。女性は自身では避難ができない状態であったため、前川氏は、女性の体調に配慮しつつ居室外まで避難誘導を行い、基地局へ状況を報告した。
その後、前川氏が居室内の点検を実施したところ、寝室の電気ヒーターから出火し、近くの布団にも延焼しており、火柱は約1.5メートルという状況であったため、共用部廊下に設置してある消火器にて初期消火を行い、基地局からの通報によって到着した消防隊員に延焼がないことを確認してもらった。
火災に遭った女性は、前川氏の適切な避難誘導により体調不良等はなかった。
この功労に対して、所轄消防署長から感謝状が贈呈された。
奈良県
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綜合警備保障(株)富田 恵介 氏
| 功労の概要 |
富田氏は、午後4時40分ごろ、技術業務のため社用車にて顧客先へ向かう途中に、路上において、中型バイクに軽自動車が追突したような、交通事故の発生後間もない状況に遭遇した。
富田氏は、交差点手前の安全な場所に車両を停車させ、バイクの運転者の救護のために降車したところ、バイクの運転者はバイクを移動させようとしていたが、バイクのエンジン付近から数十センチの炎と煙を確認したため、このままでは大惨事に発展するおそれがあると判断し、バイクの運転者を事故現場直近から離れさせた上で、社用車に戻って車両に積載している消火器を手に取り、出火しているバイクに駆け寄り、初期消火を行った。
富田氏は初期消火後に、バイクの運転者が路上に居残っていたため、安全な場所まで避難誘導し、119番通報を行った後に、二次災害防止のため近隣店舗の方と協力して交通誘導を実施し、駆け付けた消防隊員に現場を引き継いだ。
この功労に対し、所轄消防署長から感謝状が贈呈された。
岡山県
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セコム(株)安藤 慎悟 氏
| 功労の概要 |
安藤氏は、午前11時20分ごろ、休憩時間に事業所の建物から外出したところ、「誰か助けてください、誰か助けてください」と女性の繰り返し叫ぶ声を聞き、駆け付けたところ、事業所の建物から約50メートル離れている、市街地を流れる川に接する遊歩道で、助けを求めている女性を発見した。
安藤氏はその女性から自身の子供が川に転落した旨を聞いたため、川の中を確認したところ、7歳位の男児が約2メートル下の川に転落しており、水深約50センチの流水の中で、大声で泣き叫び危険な状況であることを確認した。安藤氏は制服のまま川に入り男児を抱きかかえ保護し、母親からの通報により到着した警察官に引き渡した。
当該男児は、安藤氏の的確な判断と迅速な行動によって、大事には至らなかったものである。男児は母親と公園を散歩中に、遊歩道から誤って川に転落したことが判明した。
この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
愛媛県
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愛媛綜合警備保障(株)竹田 明法 氏
| 功労の概要 |
竹田氏は、午後2時30分ごろ、技術業務のため、防犯カメラ工事対象先で防犯カメラの調整中に、竹田氏の作業の様子を約20分間にわたり、何度も見ていた男を不審に思っていた。
竹田氏は、機器を自車へ積み込んだ後に、店舗出入口の外側から自動ドア越しに男を監視していると、男は高級和傘を持ったまま店外に出ようとしたため窃盗犯であると確信し、男を指差して事案の概要を報告した。
すると男は店外に出て、乗ってきた自動車で逃走しようとしたため店長と共に追いかけ、店長が男から車両の窓越しに高級和傘を取り上げると、そのまま逃走したため、店長へ警察への通報を依頼し、逃走車両の車種とナンバーを記録した。
その後、到着した警察官に、竹田氏が犯行の概要、男の特徴、逃走車両の車種、車両ナンバーを報告したことによって該当車両が捜索され、後日、男は逮捕された。
この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。

技術研究専門部員の所属企業及び
同部員に対する教育活動特別功労表彰
技術研究専門部員の所属企業に対する
教育活動特別功労表彰
令和元年7月1日から同2年6月30日までの1年間に開催された特別講習講師研修会等に対し、技術研究専門部員として、自社の職員を積極的に参加させ、当協会の教育事業に多大なる貢献をされた企業に対して表彰するものです。
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宮城県
(株)シムックス
代表取締役社長深澤 利弘 氏 -
東京都
(株)MMS
代表取締役会長阿部 和弘 氏 -
兵庫県
関西パトロール(株)
代表取締役社長岸田 卓也 氏
技術研究専門部員に対する
教育活動特別功労表彰
令和元年7月1日から同2年6月30日までの1年間に開催された特別講習講師研修会等に対し、技術研究専門部員として、当協会の教育事業に多大なる貢献をされた方々に対して表彰するものです。
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宮城県
(株)シムックス
管理本部業務部担当課長中村 明美 氏 -
東京都
(株)MMS
取締役社長鈴木 知実 氏 -
兵庫県
関西パトロール(株)
業務次長鈴木 信 氏
人命救助、初期消火、容疑者
の確保等の
顕著な功労
があった模範となる警備員に対する表彰
令和元年7月1日から同2年6月30日までの間、人命救助等を行ったことによって、警察、消防、自治体等から表彰を受けた方々等を表彰するものです。
東京都
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(株)三越伊勢丹アイムファシリティーズ荒井 美和 氏
| 功労の概要 |
荒井氏は、長年、百貨店において警備部員リーダーとして勤務している。普段から業務を適切に行うための研究を怠らず、私服保安警備員として、店内の治安維持と万引き犯罪等の予防および逮捕に努めており、過去10年間に116件もの万引き犯人を逮捕し、令和元年7月1日から本年6月30日までの1年間では13件逮捕した。こうした功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
茨城県
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(株)キステム円谷 裕美子 氏
| 功労の概要 |
円谷氏は、工事作業員2名と共に勤務場所である工事現場へ自動車にて移動中、午前10時30分頃、交差点において発生した乗用車と人の交通事故に遭遇した。被害女性は横断歩道を歩行中に乗用車に衝突され、片手をタイヤ下に挟まれて意識を失っていたため、同行の工事作業員に救急車要請を依頼した。周囲の人々にも応援を求め、協力して車両を持ち上げ、負傷女性を救出したところ、女性は意識を取り戻したので、すぐに安全な場所に移動させ、再び意識がなくならないよう周囲の方へ声掛けを依頼。さらに、事故現場は交通量が多く、事故車両が交通の妨げになっていたことから、救急車が到着してから出発するまでの約20分間、適切な交通誘導を実施し、救急隊に負傷者を引き継いだ。この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
奈良県
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阪奈警備保障(株)新谷 宗久 氏
| 功労の概要 |
新谷氏は、夏の遊泳期間中の一級河川で、5人編成の現場警備隊長として、水難事故の防止を図る監視業務に従事中、警戒エリア上流から流されて溺れている男性を発見した。現場は、大小の岩石が散在して足元が悪く、川の流れが非常に速く、淵の中央付近は渦を巻いている状況であった。新谷氏は岩場に立ち、救助活動に備え携帯していた救助ロープを男性の上流方向に投げ入れ、大きな声で「投げたロープにつかまってください」と声掛けを繰り返していたところ、ロープにずっしりとした重みを感じ、自身が二次被害に遭わないように精一杯足を踏ん張りながら救助活動を開始した。当初は単独での救助活動であったが、同僚隊員やたまたま居合わせた消防署員と協力してロープを引き、男性を川から引き上げることに成功した。この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
岡山県
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綜合警備保障(株)河合 紀幸 氏
| 功労の概要 |
河合氏は、午前0時30分頃、機械警備の異常通報現場の対応を終え待機所に戻る途中、道路の中央で運転席側を下にして横転している車両を発見した。事故車両の車内を確認したところ、男性が閉じ込められており、気が動転している様子で、呼び掛けには応じるものの、自力で脱出できない状況であった。上側になっている助手席ドアを開け、上体を中に入れ込むようにしたところ、中の男性が助けを求めるように手を伸ばしてきたので、声を掛けながら、その手を握り、車外に救出し、110番通報を行った。その後、河合氏は更なる交通事故の発生を懸念し、通行車両の交通誘導を開始。応援警察官が到着して交通整理を開始するまでの約1時間、深夜極寒の中、交通誘導を実施して、二次災害防止にも貢献した。この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
愛媛県
愛媛綜合警備保障(株)
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小島 清人 氏
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延永 大空 氏
| 功労の概要 |
小島氏と延永氏は、午後11時頃、機械警備業務の警報対応で小学校へ臨場し、侵入警報多発のため即時通報により臨場した警察官1名と共に学校内部を確認中、2階の教室から出てきた侵入者を発見した。侵入者は、中肉中背の20歳代男性で、窃盗目的で侵入しており、凶器は携帯していなかったがピッキング工具を所持していた。犯人は警察官の制止をすり抜け逃走を図り、小島氏と延永氏に向かってきたため、両名横並びで両手を広げて進路を塞いだところ、犯人ともみ合いとなったが、両名は武道などの経験を活かして犯人を制圧し、警察官も加わって身柄を確保した。この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
福岡県
セコム(株)
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平松 和治 氏
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末次 慶吉 氏
| 功労の概要 |
平松氏と末次氏は、12時40分頃、契約先の現金補填作業を終え、周囲を警戒しながら車両に乗り込む際、40メートルほど離れた3階建てテナントビルの1階非常階段付近から火の手が上がっているのを発見した。すぐにコントロールセンターへ報告後、辺りには他に協力者がいなかったことから、両名は現送車に装備している消火器を持って駆け付け、ダンボールと木材から身の丈近くまで上がっていた炎の初期消火を行い、消火器1本を使用して消火させた。その後、コントロールセンターから通報を受けた消防署員と警察官に状況説明をして現場を引き継ぎ、消防署員により鎮火が確認された。この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
福岡県
(株)にしけい
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山本 昇一 氏
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原口 健 氏
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吉田 和彦 氏
| 功労の概要 |
山本氏、原口氏並びに吉田氏はイベント警備に従事していた。午後2時頃、原口氏は、イベント会場の近隣のステーキ店から大きな白煙が立ち上り、異臭がしていることに気が付き、火災を覚知したことから、山本氏に報告した。直後に山本氏が119番通報を行い、原口氏、吉田氏と共に、イベントで準備されていた消火器等を持って現場に急行し、店舗従業員と協力して初期消火を行った。当時、ステーキ店は営業中であり、3名が現場に到着した際、既に店舗従業員が客を店外に避難させていたことから、3名で避難誘導を行い、更に山本氏が、イベント警備に従事していた複数名の警備員に指示して、消防車の誘導や消防ホースで歩行者が転倒しないようハンドマイクによる広報活動に従事させるとともに、消防隊員への報告も行った。その後、消防隊員にて鎮火が確認された。なお、3名の活躍もあり、火災による怪我人等は出なかった。この功労に対し、所轄消防署長から感謝状が贈呈された。
鹿児島県
(有)アンゼンサービス警備
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川野 稱一郎 氏
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荒木 昭人 氏
| 功労の概要 |
川野氏と荒木氏は、午後1時20分頃、コンビニエンスストアの新装オープンに伴う同駐車場内での交通誘導警備を実施中、男性が右手に刃渡15㎝程の包丁を明らかに見える状態で持ち、店舗に向かって歩いていく姿を発見した。川野氏は、その男が同店で刃物を使って暴れると判断して、荒木氏を呼ぶと同時に、店舗出入口手前で男の右後方から「お客さん!」と声掛けをし、包丁を持っている手首を取って包丁を誘導灯のグリップ部分で叩き落とした。ここで、駆け付けた荒木氏が落ちた包丁を蹴飛ばして遠くに引き離し、両名で協力して犯人をその場にうつ伏せ状態にして取り押さえ、川野氏の通報により臨場した警察官に犯人を引き渡した。なお、逮捕後、犯人は「誰でも良いから刺したかった。」と供述していたことが判明した。この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。

技術研究専門部員所属企業及び
同部員に対する教育活動特別功労表彰
技術研究専門部員所属企業に対する
教育活動特別功労表彰
平成30年7月1日から令和元年6月30日までの1年間に開催された特別講習講師研修会等に対し、技術研究専門部員として、自社の社員を積極的に参加させ、当協会の教育事業に多大なる貢献をされた企業に対して表彰するものです。
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京都府
協栄ビル管理(株)
代表取締役社長石川 哲朗 氏 -
大阪府
イオンディライト
セキュリティ(株)
代表取締役社長生田 徳明 氏 -
北海道
(株)北海道警備保障
代表取締役野々村 淳幸 氏
技術研究専門部員に対する
教育活動特別功労表彰
平成30年7月1日から令和元年6月30日までの1年間に開催された特別講習講師研修会等に対し、技術研究専門部員として、当協会の教育事業に多大なる貢献をされた方々に対して表彰するものです。
-
京都府
協栄ビル管理(株)
取締役業務本部長小嶋 剛 氏 -
大阪府
イオンディライト
セキュリティ(株)
管理本部人事部採用教育課長片岡 一郎 氏 -
北海道
(株)北海道警備保障
業務部長羽二生 武士 氏
人命救助、初期消火、容疑者の確保等の
顕著な功労があった模範となる
警備員に対する表彰
平成30年7月1日から令和元年6月30日までの間に、人命救助等を行ったことによって、警察、消防、自治体から表彰を受けた方々等を表彰するものです。
埼玉県
アイング(株)
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新田 喜一 氏
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大友 慧介 氏
| 功労の概要 |
大型商業施設内防災センターで施設警備業務に従事中、午後9時頃、商業施設の関係者から、屋上のパーキングに不審者がいるとの連絡を受け、両名が急ぎ駆け付けたところ、若い男性がフェンスを乗り越え、今にも飛び降りようとしている状況を確認した。新田氏はすぐさまフェンス越しに男性の右腕を、大友氏は左足をつかみ、声掛けを行うなどして飛び降りないよう説得を続けた。その後、駆け付けた警察官、消防隊員と協力して男性を引き上げ、救助した。 この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
神奈川県
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(株)東海ビルメンテナス小林 増次 氏
| 功労の概要 |
駅ビルにおいて施設警備業務に従事中、午後5時頃、女性がカッターナイフを所持しながら男性を追いかけている場面に遭遇した。男性は血で顔が真っ赤な状況であり、小林氏は、このままではお客様や従業員等に危害が生じると判断して、とっさに加害者の後方に回って、背後から凶器を握っている右手首をつかんで加害者を押し倒し、その場に応援に駆け付けた駅員と協力し、現行犯逮捕した。事件発生時、駅構内や駅ビル内は多くの利用者がおり、二次被害の防止にもつながった。この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
愛知県
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日本管財(株)富樫 健二 氏
| 功労の概要 |
駅付近のビルにおいて施設警備業務に従事中、モニター映像を監視していたところ、午前3時頃、対象施設北側で不審な男が動く姿を認め、窃盗犯ではないかとの疑いを持ち、現場に急行して動静を注視していたところ、男が消防用水の採水口の蓋を盗ろうとする様子がうかがえたことから、「何をしているんだ!」と一喝し、怯んだところを現行犯逮捕した。男は、自転車に約30個もの蓋を積んでおり、同所付近では同様の被害が十数件発生していたが、その後同様事案の発生もなく、類似被害も防止した。この功労に対し、所轄警察署長から感謝状が贈呈された。
大阪府
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セコムジャスティック(株)西山 浩 氏
| 功労の概要 |
西山氏は施設警備業務に従事しており、午前8時頃、会社へ出勤のため、地下鉄に乗車中、意識を失っていた高齢男性に遭遇した。男性に駆け寄るも呼吸が認められず、電車に居合わせた女性と連携し、救命措置を行った。AED で一度通電したところ、男性は意識を取り戻し、救急隊に引き継ぎを行った。この功労に対し、所轄消防署長から感謝状が贈呈された。さらに、この感謝状授与式の帰り道、電車内の座席でグッタリしている高齢男性に遭遇したため、授賞式に同行していた上席社員がAEDを手配するまでの約10分間にわたり、一人で CPR (心肺蘇生法)を続けた。その後、駆け付けた救急隊に引継ぎを行い、男性は5日後に社会復帰を果たした。この功労に対し、所轄消防署長から感謝状が贈呈された。
大阪府
(株)東警サービス
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坂本 康雄 氏
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仲渡 繁 氏
| 功労の概要 |
坂本氏と仲渡氏は、守衛所において施設警備業務に従事中、午前6時40分頃、施設企業の社員から、「疎水の橋付近で人が流されている」との連絡を受けた。直ちに仲渡氏は自衛消防活動の一環で常備する「ロープ付きの浮き輪」を持って急行。坂本氏は110番通報して現場に駆け付けた。数分後、流されている高齢男性に仲渡氏が浮き輪を投げたところ、男性はつかまることができたものの、引き上げることは困難と判断し、坂本氏はロープを腰に巻いて水に入ると片手で浮き輪をつかみ、片手で男性の腰を抱えながら救援を行い、まもなく警察と救急隊が駆け付け、男性を無事に救助した。この功労に対し、所轄警察署、消防署の連名で感謝状が贈呈された。
兵庫県
(株)ジャパンクリエイトサービス
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原田 一夫 氏
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土井 英昭 氏
| 功労の概要 |
原田氏と土井氏は、立体駐車場において施設警備業務に従事していた。午前1時過ぎ、原田氏が駐車場6階北側を巡回していたところ、鉄柵を乗り越えて外側に立っている女性を発見した。「危ないですよ。どうされましたか」と呼び掛けたところ、女性は「生きる気がしない」と返事したため、自殺志願者と判断。女性が立っていた足場はわずか30センチほどであり、いつ飛び降りてもおかしくない状況であった。原田氏は同僚の土井氏を呼び、2人でゆっくりと近づき、同時に女性の手をつかんで引き上げて救助した。救助後も警察官が到着するまでの間、女性に対して「生きていればいいこともあるよ。」などと声を掛け、自殺を思いとどまらせた。両名のこの功労に対し、県の善行賞である「のじぎく賞」が県知事から贈呈された。
岡山県
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綜合警備保障(株)三木 修一 氏
| 功労の概要 |
三木氏は機械警備業務に従事中、お昼を過ぎた頃、待機所の駐車場において高齢の男性が倒れているのを発見した。男性に外傷は見受けられなかったものの、声を掛けると、かなり興奮している様子であったため尋常ではないと判断。警察に通報を行い、救急車が到着するまで安全を確保した。 また、この2か月後、三木氏が緊急対応を終了して待機所へ戻る途中、機械警備設置先において侵入警報を受信した。現場に急行したところ、玄関内側で裁断機を持ち上げ、カッター部分を首に当て自殺をしようとしている男性を発見した。裁断機を取り上げ、警察官が到着するまで「このようなことをしてはだめです。生きてください」等説得を続けて落ち着かせた。 これらの功労に対し、それぞれに警察署長から感謝状が贈呈された。
広島県
セフト(株)
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内野 幸子 氏
-
塩見 絵利 氏
| 功労の概要 |
内野氏と塩見氏は、午後5時17分頃、道の駅において保安警備業務に従事中、食料品を服の下に隠し入れ、レジで精算せずに、店外に出た犯人を取り押さえ、万引きの現行犯として逮捕した。犯人は大声を上げるなどして抵抗を企てたが、冷静に対処し、通報により駆け付けた警察官へ引き継いだ。その後の確認で、この犯人は、警察署から窃盗などの容疑で拘留中に逃走し、加重逃走容疑で全国指名手配されていた容疑者であることが判明した。この功労に対し、警察本部長から感謝状が贈呈された。
宮崎県
セコム宮崎(株)
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甲斐 竜也 氏(現 セコム株式会社出向中)
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福田 拳士 氏
| 功労の概要 |
甲斐氏と福田氏は午前0時23分頃、機械警備業務の契約先へ移動中、交差点において交通事故で横転している車両を発見。速やかに横転した車両の安全確認に向かった。事故車両は運転席側に横転し白煙も上がっており危険な状況だったが、福田氏は周囲の安全を十分に確認した上で、甲斐氏が車中に閉じ込められていた女性2名へ声掛けを行った。二人とも意識はあったものの全身の痛みを訴えており、両名は協力して車両の助手席ドアを開けて、2名を救助し、数分後、到着した救急隊員と警察官に引き継いだ。
また、甲斐氏はこの事案の数か月ほど前、契約先である高齢女性宅を訪問した際、火災警報が鳴動しているのを確認。インターホンを押したものの応答がなかったことから、無施錠であった扉を慎重に開けたところ、室内に煙が充満していたため、大声で呼び掛けたが、返事はなかった。甲斐氏は車載の消火器を持ち、屋内に入ったところ居間にいた高齢女性を発見、直ちに屋外に避難させた後、発火していた電子レンジを消火した。
これらの功労に対し、車両事故の案件では、所轄警察署長から感謝状が、また初期消火による人命救助の案件では、消防署長から感謝状が贈呈された。